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郷ノ浦町は、この壱岐文化ホールの完成した平成8年を「文化元年」と位置づけ、また「快適で活力あふれる文化の町づくり」の町政スローガンを掲げ、多彩な芸術文化活動を積極的に展開しようと考えました。そうした折り、“宝くじサウンドスペシャル”の話が舞い込んできました。服部克久先生指揮監督のもと、リラックスした雰囲気で最高の音楽を楽しませてくれる「東京ポップスオーケストラ」の魅力に惹かれ、是非わが郷ノ浦町で開催したいと希望を提出しました。
返答を待つこと約3ヶ月、待望の決定通知をいただき、平成8年11月、郷ノ浦町において“宝くじサウンドスペシャル・東京ポップスオーケストラ”が開催されることになりました。

 

演奏会について
東京ポップスオーケストラの開催は決まったものの、会場の壱岐文化ホールはできたばかり。これまで、社会教育の事業としてコンサート等の企画の経験が全くない私たち素人集団の取り組みは前途多難でした。また、東京ポップスオーケストラ演奏会が開催される11月12日の前後に、会場の壱岐文化ホールや近隣の町で演奏会等がひしめき合っていたことも大きな障壁でした。
チケットは、9月に販売を開始することにしました。といっても、壱岐島内には、チケット等を専門的に取り扱うプレイガイドがありません。そこで教育委員会や壱岐文化ホール窓口はもちろんのこと役場の各支所(地区民センター)、図書館等の教育委員会出先機関でも取り扱うことにしました。また、壱岐島内の他の3町教育委員会にも販売協力をお願いしたり、島内のレコード店・書店等10店舗でも販売したりして、島内のどこにいても手軽にチケットの購入ができるようにしました。ポスターは、チケット販売所に掲示した他、町内に88ヶ所ある自治公民館や公共施設・島内の小中学校・高等学校・街角などに掲示していきました。またチラシは、町内の全世帯に配布したり、新聞折込にして町外の各家庭にも届くようにしたりしました。
いよいよ販売開始。チケットの売れ行きは、初日から各販売所とも思いのほか順調で、「この調子でいけば販売目標も軽くクリアするな」と最初の一週間を過ごしました。ところが、二週目に入ると低調な日も多く、不安感・焦燥感が漂うようになってきました。そこで私たちは、町内の事務所等を手分けして廻り、東京ポップスオーケストラの魅力をPRすることにしました。その甲斐もあり、一括購入をしてくれる事業所も見つかり、演奏会当日までに席を埋める見通しができました。
11月12日の演奏会当日は、午後6時の開場前から長蛇の列ができました。会場を少し早めて案内誘導したにもかかわらず、それでもやや間に合わず、満席となったホールのざわめきの中でのオープニングとなってしまいました。しかし、オープニング曲「タラのテーマ」が流れ出すと、場内には水を打ったように静まり返りました。落ち着いた曲でありながらゴージャスな雰囲気を醸し出す演奏に、聴衆はすぐさま引き込まれていきました。「エデンの東」「星に願いを」「シェルブールの雨傘」……と、第1部「映画音楽」9曲が、服部先生の軽妙なトークとともに進行していきました。
第2部は、パンフルート奏者藤山明氏を交え、「秋風の頃」など服部先生ご自身の曲、「昴」など著名なニューミュージックナンバーが演奏されました。クラシックの名曲をメドレーで綴った「フックドオンクラシック」は、ポップス風のアレンジで演奏すると日頃聴くクラシックとはこんなにも違うものなのかと驚嘆しました。
2時間のコンサートが盛況のうち

 

 

 

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